萌色:舞鶴2018年04月11日



異常な春に、全てが一斉に芽吹いた。


 春の芽吹き色には未来や希望、再生といった、いのちの普遍性を感じます。
それは私達が「自然」と呼ぶ宇宙の真実なのでしょうが、今年に限って、どの木も皆一斉に喋りだしたので、まあ賑やか







藪椿の自然さ
















物言う椿の存在感。


椿の存在感。成長はゆっくりで寿命も長く、長(た)けたものには神が宿ると云われてきました。







ユキツバキ愛の泉


ユキツバキ(雪椿)は下枝が長い独特の樹形。冬、その細長くしなやかな枝を、深い雪の中に潜らせ凍てつく寒さから我が身を守って越冬し、雪が溶けるとその枝を持ち上げてたくさんの花を咲かせます。

暖地生まれの椿が、日本海側の厳しい気候を生き抜くために特化したとも言われていますが、椿と雪椿はまったく別種だという学者もいます。

これはその園芸品種で銘は「愛の泉」。開き始めは作り物のように繊細で美しい「乙女椿」もルーツは雪椿です。それにしても誰がこんな微妙な名前をつけるのかしら…







ニホンシャクナゲ


シャクナゲ(石楠花)も同様に、雪の中で押しつぶされるようにして越冬します。
今年は桜、椿、ミズキ、ミツバツツジなどと一緒に、あわてて咲いてしまいました。
急に暖かくなったとはいえ、やっぱ変ですね。
いったいどんな夏が待っているのでしょう。






舞鶴湾


 ( 於 舞鶴自然文化園 )