灯ともし頃:お稲荷さんの夏祭りⅠ ― 2014年07月20日
伏見稲荷大社の本宮祭(もとみやさい)というのが正式名ですが
毎年、第一線の日本画家たちが数百点もの絵 『行灯(あんどん)画』 を奉納するなんて!もったいない、いや、ありがたくて2年続けて詣りました。
若い頃、お稲荷さんのわりと近所に住んでいましたが、こんな大規模な祭礼だとは知りませんでした。
奉納された絵は、祭が終わっても作家には戻らないし、収蔵や表装されてしまえば私達が行灯の明かりを通して見る機会は二度とないでしょう。
昼間は外光、日没後は内側からの光を通して見るので、昼夜で2度楽しめます。
描くほうには、そこらへんの配慮が課題にもなるわけですが、その工夫がまたおもしろいのです。
たとえば、金泥を使うと光を通さないから、昼間は金色、夜はまっ黒になります。
伏見稲荷という舞台で、軒内とはいえアウトドアに展示奉納された作品たちは、夕立のしぶきを浴びても鷹揚に笑っているかのようです。日展も院展も創画会も重鎮若手も関係なく、庶民が自由で美しい日本画をこれほど生活的身近に感じれることに、京都の町の凄さを感じます。
美術館ではないので、写真だって撮り放題(^u^)
同じ作品の ↑昼 と 夜↓
京の夏祭りというと、みやびな祇園祭ばかり注目されているからか、思いのほか観光客も少なくて、ゆっくりと見て回れるのはとてもありがたいのですが、聞こえてくる言葉は日本語以外が圧倒的に多いのです。外国人が多いとゆうよりも、日本人が案外少ないんだという印象でした。時間帯によるのかもしれませんが。
灯火がはいると突然、魚は水を得、花は風に揺れ、蝶は舞い、虫たちは大地に蠢くのです。
( 稲荷はスズメ? 安くてうまい魚だってありますよ! )
ついでに、昨年の絵からも。
ね。行ってみたくなったでしょ!
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://nichinichian.asablo.jp/blog/2014/07/20/7548160/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。