家族の時間 : 京北 ― 2003年05月15日
◇栗材と鍛造の鉄を使ったベンチブランコ(協力 おさむ工房)。
◇鹿の食害がないグランドカバーの伊吹麝香草(イブキジャコウソウ)。
◇火種に応じて、焼く面の高さを変えられる炉。燻製もできます。巨大な不純マンガン鉱石を組み合わせたデザインは、酒が入った?ご主人の発案。
◇1998年完成直後のテラス。同時に植えたヤマボウシの根を守るためセメント類は使っていません。砂決め叩き込み式?透水性敷石。
檜のパーゴラ、テーブルベンチの制作は伝統工芸士おさむ工房、
物置小屋は祇園祭の山建て準備で忙しい吉田工務店に無理を言ってお願いしました。ともに外装はオスモカラー使用。
描いた絵よりも数段上等な仕事をしてくださいました。なんとまあ贅沢なスタッフでしょう!
◇朽木(シャレ)をトユにして谷水を引き、年中流れの絶えない池。
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― たまに帰っても、いつもと変わらない風景がある。
あの頃は、おじいちゃんも元気で、楽しかったな。
ぼくが小学4年くらいだったっけ、庭を作りに来ていた日日庵のおっちゃんは仕事が終わっても帰らず、ぼくと妹がゲームをしている横で父さんとよく飲みながら、庭の設計を遅くまで話し合っていた。
自山から出したマンガンの大きな岩が重すぎて、クレーンがぶっ壊れたとか
山で赤い山芍薬の自生を見たとか、
庭に何気なく植えた春蘭の花が思わぬ綺麗さで、ものの本を持ち出してこれは15万だ!いや30万だとか、
栗尾峠のあの不思議な大木は何だ?とか、
輸入レンガより国産ヤキスギレンガの質がずっといいし家庭炉に高価な耐火レンガは不要だとか、
池に緋鯉の子を入れたらモリアオガエルの子を全部食べてしまった!とか …………
母さんやおじいちゃんまで加わって、どうでもいいことを遅くまで楽しそうに話してたっけ。
(1998年 作庭)
かつてはマンガン鉱山があり、にぎやかだったそうだ。
黒光りしてとても重たい裏山のマンガン石を大小あちこちに使った。
Before (玄関前)

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After (玄関前)
After (玄関前)

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